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謄写
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とうしゃ
ふりがな文庫
“
謄写
(
とうしゃ
)” の例文
嘗
(
かつ
)
て森田節斎の「項羽本紀」の講義に参ず。これよりして「項羽本紀」を手ずから
謄写
(
とうしゃ
)
するものおよそ四回、随って批し随って読む。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
ずつと晩年は
数奇
(
すき
)
者が依頼する秋成自著の中でも有名な雨月などの
謄写
(
とうしゃ
)
をしてその報酬で
乏
(
とぼ
)
しく暮して居た。
上田秋成の晩年
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
沼田さんは幸にわたくしに
謄写
(
とうしゃ
)
を許したから、わたくしは近いうちにこの記載を精検しようと思っている。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
あるいは
謄写
(
とうしゃ
)
したりして教師の目をくらますことである、それには全級の
聯絡
(
れんらく
)
がやくそくせられ、
甲
(
こう
)
から
乙
(
おつ
)
へ、乙から
丙
(
へい
)
へと答案を回送するのであった、もっと巧妙な作戦は
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
(その後辻本満丸氏も、この記事の
謄写
(
とうしゃ
)
を、他より
獲
(
え
)
て送付せられたり)聞く所によれば、『富山日報』のみならず、同県下の新聞にも大概出でたる由にて、劍岳を劍山と、新聞屋の無法書きは
越中劍岳先登記
(新字新仮名)
/
柴崎芳太郎
(著)
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蘭学事始の原稿は
素
(
もと
)
より杉田家に存して一本を秘蔵せしに、安政二年江戸大地震の火災に焼失して、医友又門下生の中にも
曾
(
かつ
)
て
之
(
これ
)
を
謄写
(
とうしゃ
)
せし者なく、千載の遺憾として
唯
(
ただ
)
不幸を嘆ずるのみなりしが
蘭学事始再版序
(新字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
蘭学事始の原稿は
素
(
もと
)
より杉田家に存して一本を秘蔵せしに、安政二年、江戸大地震の火災に焼失して、医友又門下生の中にも
曾
(
かつ
)
て
之
(
これ
)
を
謄写
(
とうしゃ
)
せし者なく、千載の
遺憾
(
いかん
)
として
唯
(
ただ
)
不幸を嘆ずるのみなりしが
蘭学事始再版之序
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“謄写”の意味
《名詞》
書き写すこと。書写すること。
謄写版(ガリ版)で印刷すること。
(出典:Wiktionary)
謄
常用漢字
中学
部首:⾔
17画
写
常用漢字
小3
部首:⼍
5画
“謄写”で始まる語句
謄写版
謄写摺
謄写刷
謄写物
謄写版刷