トップ
>
謂無
>
いはれな
ふりがな文庫
“
謂無
(
いはれな
)” の例文
我
(
わが
)
十年の約は
軽々
(
かろがろし
)
く破るべきにあらず、
猶
(
なほ
)
謂無
(
いはれな
)
きは、一人娘を
出
(
いだ
)
して
嫁
(
か
)
せしめんとするなり。
戯
(
たはむ
)
るるにはあらずや、心狂へるにはあらずや。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
家の内には
己
(
おのれ
)
と
老婢
(
ろうひ
)
との
外
(
ほか
)
に、今客も在らざるに、女の泣く声、
詬
(
ののし
)
る声の聞ゆるは
甚
(
はなは
)
だ
謂無
(
いはれな
)
し、
我
(
われ
)
或
(
あるひ
)
は夢むるにあらずやと疑ひつつ、貫一は
枕
(
まくら
)
せる
頭
(
かしら
)
を
擡
(
もた
)
げて耳を澄せり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
これに
亜
(
つ
)
いで、彼は
抑
(
そもそ
)
も何の
故
(
ゆゑ
)
有りて、
肥瘠
(
ひせき
)
も関せざるかの客に対して、かくばかり軽々しく思を費し、又
念
(
おもひ
)
を
懸
(
かく
)
るの固執なるや、その
謂無
(
いはれな
)
き
己
(
おのれ
)
をば、敢て自ら解かんと試みつ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
謂
漢検準1級
部首:⾔
16画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“謂”で始まる語句
謂
謂知
謂予
謂出
謂捨
謂可
謂歟
謂集