調書しらべがき)” の例文
勿論もちろん、僕は足下に対して、単にこの材料の調書しらべがきを提供するに過ぎない。これを小説風に潤色して、更に読者の前に提供するのは、即ち足下の役目である。よろしく頼む。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「何でもよい。そこでその野西から取上げた調書しらべがきと、証拠の風呂敷を松倉様の手から差出いたら、大目付では大層なお喜びで、松倉さんは直ぐに御加増の沙汰と聞いた」
呼出さねば分らずとて江戸おもてへ差出しに相成たり時に石川安五郎廿七歳江尻宿えじりじゆく商人あきうど巴屋儀ともゑやぎ左衞門三十一歳同人妻粂二十五小松屋小兵衞并彌勒みろく町々役人江尻宿々役人差添さしそへ江戸町奉行大岡越前守殿へ差送られしかば駿府すんぷ町奉行桑山殿くはやまどのよりの調書しらべがき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)