語合かたりあ)” の例文
お母様のお部屋では取止とりとめもないことを語合かたりあって、つい笑い声も立てました。暇乞いとまごいをすると、用がないからと、いつも送って下さいます。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
後で、常さんと語合かたりあうと……二人の見たのは、しかもそれが、錦絵をはんに合わせたように同一おなじかったのである。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
塚山は弁護士と共にこんな事を語合かたりあって笑ったのである。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
あとで、つねさんと語合かたりあふと……二人ふたりたのは、しかもそれが、錦繪にしきゑはんはせたやうに同一おなじかつたのである。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)