くん)” の例文
本来はしたをもってぺろりとやることであったのに、是を「百草をめて始めて医薬あり」というごとく、試みに食べてみるという意味の漢語にもこのくんをつけたばかりに
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そこで勇仙がくんで読むことを教えたが、壮士には呑込めたような、呑込めないような面持おももち
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかるに何事ぞや、その志を述ぶるを定義とせる詩にくんして唐歌からうたといひたるは、これやがて歌ふを旨とするなるわが国の歌を、誤りて、漢土の詩と同じく志を述ぶるものとなせるなり。云々。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)