触頭ふれがしら)” の例文
旧字:觸頭
高橋空山師とはかって、附近の虚空院鈴法寺の衰えたるをおこさんとして果さなかった。あの寺は関東の虚無僧寺の触頭ふれがしら、活惣派の本山。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
土淵村大字土淵の常堅寺は曹洞宗にて、遠野郷十二か寺の触頭ふれがしらなり。ある日の夕方に村人何某といふ者、本宿もとじゆくより来る路にて何某といふ老人にあへり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
かたがた、今日の触頭ふれがしらたる宿老の御意ぎょいとあれば、ひとまず、御退座をねがうことにいたしましょう
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金局には、一口に金座人という改役、年寄役、触頭ふれがしら役、勘定役、ひら役などの役づきの家がらが二十戸ほど居住し、金座人のほかに座人格、座人並、手伝い、小役人などという役があった。
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
土淵村大字土淵の常堅寺じょうけんじ曹洞宗そうとうしゅうにて、遠野郷十二ヶ寺の触頭ふれがしらなり。或る日の夕方に村人何某という者、本宿もとじゅくより来る路にて何某という老人にあえり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
大評定触頭ふれがしらは、いうまでもなく柴田修理勝家。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)