見相けんそう)” の例文
と山三郎は癇癪紛れにガチ/\とやって着物や羽織を引出して、さっ/\と着換えて脇差をさしたが、見相けんそうが変って居りますから馬作は何だか解らん。
両人ふたりは飛立つ程嬉しく思いますから婆アのとめるのも聞入れずに見相けんそうを変え、振払って深川富川町へ駈出します。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
座敷へあがってキャア/\騒がれては大変と思いましたが、新吉はもとよりそれ程悪徒わるものという程でも有りませんから、たゞ甚藏の見相けんそうに驚きぶる/\ふるえているから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ところへ見相けんそう変えて血だらけの胴金を引提ひっさげて上って来ました。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母「あゝ文治郎お前はまア見相けんそうを変えて何処どこくのだえ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)