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裁
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たち
ふりがな文庫
“
裁
(
たち
)” の例文
小野田は時々外廻りに歩いて、あとは大抵店で
裁
(
たち
)
をやっていたが、
隙
(
すき
)
がありさえすれば蓄音器を
弄
(
いじ
)
っていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼女は自分の
傍
(
わき
)
にその子を置いて、また
裁
(
たち
)
もの板の前に
坐
(
すわ
)
った。そうして時々針の手をやめては、暖かそうに
寐
(
ね
)
ているその顔を、心配そうに上から
覗
(
のぞ
)
き込んだ。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
根津の店が失敗したおりに
逐返
(
おいかえ
)
したきりになっている、父親を
悦
(
よろこ
)
ばせに行った頃には、彼が留守になっても
差閊
(
さしつか
)
えぬだけの、
裁
(
たち
)
の上手な若い男などが来ていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「医者に勧められて湯治に来たといえば、それで済むんだよ。事によったら、上さんあの店を出て、この人に
裁
(
たち
)
をやってもらって、
独立
(
ひとりだち
)
でやるかも知れないよ」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
裁
常用漢字
小6
部首:⾐
12画
“裁”を含む語句
裁縫
体裁
仲裁
體裁
不体裁
裁判所
裁断
裁着
裁縫師
制裁
裁決
中裁
裁判
裁判官
裁可
裁付袴
自裁
裁縫物
裁縫屋
御裁可
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