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被仰
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おつしや
ふりがな文庫
“
被仰
(
おつしや
)” の例文
えゝ。少なくとも或る道にかけては。貴方は若いやうで齢取つてゐるのね。何だか貴方が亢奮して
被仰
(
おつしや
)
る事は、お爺さんが若者の言葉を
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
『神戸の
夷人
(
ゐじん
)
さん
処
(
とこ
)
。委しい事は阿母さんなんかに
被仰
(
おつしや
)
らないけれど、日本で初めて博覧会と云ふものを
為
(
な
)
さるんだつて。』
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
『吉野さん、愈々盆が濟んだら來て頂きませう。
先刻
(
さつき
)
信吾さんにお話したら夫れは可い、是非書いて貰へと
被仰
(
おつしや
)
つてでしたよ。是非願ひませう。』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
今日
(
けふ
)
は講習会から
後藤様
(
ごとうさん
)
へ
一寸
(
ちよつと
)
廻
(
まは
)
るから
少
(
すこ
)
し遅くなると
被仰
(
おつしや
)
いました。』
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
サモ
落胆
(
がつかり
)
した様に言つて、『然しです、何か理由が、
然
(
さ
)
う
被仰
(
おつしや
)
るからには有らうぢやありませんか? それを話して頂く訳にいかないんですか?』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
▼ もっと見る
「あゝ長老様! もう何も
被仰
(
おつしや
)
る事はございません。妾達は勝ちました。天国は妾達の物でございます!」
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
『何とも
被仰
(
おつしや
)
いませんでした。』と
房
(
ふさ
)
は
言悪
(
いひにく
)
さうに答へる。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『何も私なんかに然う
被仰
(
おつしや
)
る事はなくつてよ、小母さんの様に立派な心掛を有つてる人は、神様が助けて下さるわ。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「何だか貴方の亢奮して
被仰
(
おつしや
)
る事は不自然で、虚偽な処があるわ。」とあいつは云つたつけな。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
そして、體を捻つて智惠子に向ひ合つて、『後で靜子さんから承つたんですが、貴女は日向さんと
被仰
(
おつしや
)
るんですね?』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
さも
落膽
(
がつかり
)
した樣に言つて、『然しです、何か理由が、然う
被仰
(
おつしや
)
るからには有らうぢやありませんか? それを話して戴く譯にはいかないんですか?』
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『吉野さんとか
被仰
(
おつしや
)
る、画をお描きになる……貴女にも盛岡でお目にかゝつたとか
被仰
(
おつしや
)
つてで御座いますよ。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
被
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“被仰”で始まる語句
被仰付
被仰出
被仰聞
被仰出候事
被仰處
被仰附
被仰達候
被仰付候事
被仰付候旨
被仰候得者