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衣冠束帯
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いかんそくたい
ふりがな文庫
“
衣冠束帯
(
いかんそくたい
)” の例文
旧字:
衣冠束帶
ところがこの似絵のお人は、
甲冑
(
かっちゅう
)
もつけず、
床几
(
しょうぎ
)
にかかって
采配
(
さいはい
)
を持たず、
衣冠束帯
(
いかんそくたい
)
というのでもありません。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
片手を
膝
(
ひざ
)
に垂れた時、
早
(
は
)
や其の襖際に
気勢
(
けはい
)
した
資治
(
やすはる
)
卿の
跫音
(
あしおと
)
の遠ざかるのが、
静
(
しずか
)
に聞えて、もとの
脇廊下
(
わきろうか
)
の
其方
(
そなた
)
に、
厳
(
おごそか
)
な
衣冠束帯
(
いかんそくたい
)
の姿が——其の頃の
御館
(
みたち
)
の
状
(
さま
)
も
偲
(
しの
)
ばれる——
襖
(
ふすま
)
の
羽目
(
はめ
)
から
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
小翠は
衣冠束帯
(
いかんそくたい
)
して宰相に扮装したうえに、白い糸でたくさんなつくり
髭
(
ひげ
)
までこしらえ、二人の婢に青い着物を着せて従者に扮装さして、
廐
(
うまや
)
の馬を引きだして家を出、作り声をしていった。
小翠
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
(ああ、明けても暮れても、木像と話しているというものは、退屈だのう。とはいえ、木像自身も、身をもて余すじゃろう。
衣冠束帯
(
いかんそくたい
)
、脱ごうにも脱げんし——)
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“衣冠束帯”の意味
《名詞》
衣冠束帯(いかんそくたい)
朝廷に出仕する時に着用する服装の事。
(出典:Wiktionary)
“衣冠束帯”の解説
衣冠束帯(いかんそくたい、古音:いくわんそくたい)とは、平安時代後期に生まれた日本の衣裳の名称の一つで、公家の正装をいう。
(出典:Wikipedia)
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
冠
常用漢字
中学
部首:⼍
9画
束
常用漢字
小4
部首:⽊
7画
帯
常用漢字
小4
部首:⼱
10画
“衣冠束”で始まる語句
衣冠束帶