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虐
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ひし
ふりがな文庫
“
虐
(
ひし
)” の例文
虐
(
ひし
)
ぎつけられた少年の、
半
(
なか
)
ば、物狂わしくなった叫びとも聞かれたが、宗清は何か
凡事
(
ただごと
)
でない感動に打たれたらしく、はっと答えぬばかり正直な態度で、すぐ鞍から跳び降りた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何で、物に指を
咥
(
くわ
)
えて、物の下に
虐
(
ひし
)
がれてよいものぞ。——物の上に在って、天の下の物を自在に用いるはずの人間が、物の下に置かれなどしたら、もうおしまいというものぞよ……と
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
或る時は、
芙蓉
(
ふよう
)
の花のように汗ばんだ皮膚を、或る夜は
屏風
(
びょうぶ
)
をへだてていても漂ってくる黒髪のにおいを。——年久しく、
磐石
(
ばんじゃく
)
の
下
(
もと
)
に
虐
(
ひし
)
がれていた愛慾の芽はそうして、
遽
(
にわか
)
に彼の胸に育てられていた。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
虐
常用漢字
中学
部首:⾌
9画
“虐”を含む語句
虐殺
暴虐
虐遇
惨虐
虐待
残虐
嗜虐
殘虐
苛虐
凌虐
淫虐的
虐使
自虐
嗜虐的
暴虐者
弑虐
悪虐
小児虐待
嗜虐症
頑冥暴虐
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