藍絵あいえ)” の例文
旧字:藍繪
瀬戸村せとむらは近いし、尾張付近は陶器の産地である。そんな物はもとより何も彼の興味をひきはしないが、その大香炉の腰に描いてある藍絵あいえの山水が
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あの九州に夥しい数で現れた藍絵あいえ猪口ちょこ徳利とくりを、どうして明の染附と共に讃えないであろうか(挿絵第五図)。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
息せき切って飛込んだ鼻の先へ、匂うばかりに半裸体の美女、しかも、その上半身には、十二支の内、七つまで、羽二重に描いた藍絵あいえのように見事な文身がしてあるのです。
藍絵あいえのような月光。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
茶飲茶碗ちゃのみぢゃわん二種。藍絵あいえ磁器。窯は伊万里いまり。大きさほぼ同じく丈一寸七分、口径二寸三分。日本民藝美術館蔵。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
藍絵あいえ染附そめつけもありますが、特に赤絵で名を広めました。九谷焼は支那の影響を受けているためか、伊万里焼のような優しい美しさではなく、どこか大陸的な骨っぽいところがあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)