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藍瓶
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あいがめ
ふりがな文庫
“
藍瓶
(
あいがめ
)” の例文
それはちょうど、
紺屋
(
こんや
)
の
藍瓶
(
あいがめ
)
の中へ落ちた者が、あわてふためいて瓶から
這
(
は
)
い上るような形であります。
面
(
かお
)
も着物も真黒でありました。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
けれど家の中にはいると、様子がだいぶ違う、
藍瓶
(
あいがめ
)
が幾つとなく入り口の向こうにあって、そこに染工職人がせっせと糸を染めている。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
正香はまた、四つずつ一組としてある
藍瓶
(
あいがめ
)
を縫助にさして見せた。わざと暗くしてあるような仕事場の格子を通して、かすかな光線がそこにさし入っている。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「さてまたさぞ
苦
(
にが
)
る事だろう、ほうしょは折目
摺
(
ず
)
れが激しいなあ。ああ、おやおや、五つ紋の泡が浮いて、黒の流れに
藍
(
あい
)
が
兀
(
は
)
げて出た処は、まるで、
藍瓶
(
あいがめ
)
の雪解だぜ。」
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
藍
常用漢字
中学
部首:⾋
17画
瓶
常用漢字
中学
部首:⽡
11画
“藍”で始まる語句
藍
藍色
藍微塵
藍鼠
藍靛
藍染
藍縞
藍染川
藍玉
藍玉屋