“あいがめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
藍甕55.6%
藍瓶44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あかるい月は日の出前に落ちて、寝静まった街の上に藍甕あいがめのような空が残った。
(新字新仮名) / 魯迅(著)
陰気な顔をして一日じゅう藍甕あいがめのまわりでうろうろしている。
顎十郎捕物帳:18 永代経 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
正香はまた、四つずつ一組としてある藍瓶あいがめを縫助にさして見せた。わざと暗くしてあるような仕事場の格子を通して、かすかな光線がそこにさし入っている。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「さてまたさぞにがる事だろう、ほうしょは折目れが激しいなあ。ああ、おやおや、五つ紋の泡が浮いて、黒の流れにあいげて出た処は、まるで、藍瓶あいがめの雪解だぜ。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)