“薬王品”のいろいろな読み方と例文
旧字:藥王品
読み方割合
やくおうほん50.0%
やくおうぼん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
糸のような一条路ひとすじみち背後うしろへ声を運ぶのに、力を要した所為せいもあり、薬王品やくおうほんを胸にいだき、杖を持った手にぼうを脱ぐと、清きひたいぬぐうのであった。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かくて胸なるくれないの一輪をしおりに、かたわら芍薬しゃくやくの花、ほう一尺なるにきょうえて、合掌がっしょうして、薬王品やくおうほんを夜もすがら。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
薬王品やくおうぼんなどにも特にそれが書いてありますね。牛頭栴檀ごずせんだんの香とかこわいような名だけれど、私たちは大将様にお近づきできることで仏様のお言葉にうそのないことをわからせていただきました。
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)