薄紙はくし)” の例文
追々薄紙はくしぐが如くにえ行きて、はては、とこの上に起き上られ、妾の月琴げっきんと兄上の八雲琴やくもごとに和して、すこやかに今様いまようを歌い出で給う。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
人々には少しも気分にさはりなきむねを答へ、胸の苦痛を忍び/\て、只管ひたすら母上の全快を祈る程に、追々おひ/\薄紙はくしぐが如くにえ行きて、はては、とこの上に起き上られ、せふ月琴げつきんと兄上の八雲琴やくもごとに和して
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)