荒馬あらうま)” の例文
かれ赤栗毛あかくりげの、すばらしいイギリス馬を持っていた。すらりと細長い首をして、よくびたあしをして、つかれを知らぬ荒馬あらうまだった。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
爺さんが其処そこを目付けどころにしたんだ。爺さんが毎年その都に行はれる荒馬あらうまらしの競技場へおかあさんの美丈夫びじょうふを出しくなつたんだ。
秋の夜がたり (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
わたしは、父が家から出しなに、馬にくらを置くように命じたのを思い出した。父の馬術はなかなか大したもので、レーリ氏などよりずっと早くから、どんな荒馬あらうまをもらすのに妙を得ていた。
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)