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英雄
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ヒーロー
ふりがな文庫
“
英雄
(
ヒーロー
)” の例文
世間は隣人に対して現金である如く、
英雄
(
ヒーロー
)
に対しても現金である。だから、こう云う
偶像
(
アイドル
)
にもまた常に新陳代謝や生存競争が行われている。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ことに日清戦役という、その当時の日本にしては絶大な背景を背負っているので、この年少記者はある人々からは
英雄
(
ヒーロー
)
の
一人
(
ひとり
)
とさえして崇拝された。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
おまけにワイシャツの背中にまで札束を落し込んでいた私は、出来るだけ景気よく負けたり勝ったりしてやったので、スッカリ
英雄
(
ヒーロー
)
扱いにされてしまった。
幽霊と推進機
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
表現者であるよりも、彼等はより多く生活者でありたいのだ。そしてそれ故に、芸術至上主義者は詩人でなく、詩人にとっての「
英雄
(
ヒーロー
)
」であるにすぎない。
詩の原理
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
と云ふのは、多くの場合に於て、
英雄
(
ヒーロー
)
とは其時代に極めて大切な
人
(
ひと
)
といふ事で、名前丈は
偉
(
えら
)
さうだけれども、本来は甚だ実際的なものである。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
君は僕にとつての「
英雄
(
ヒーロー
)
」だつた。何よりも人間の自然性がいかに「方則」の上に超越するかと言ふことを、君は僕に教へてくれた。僕はただ一日も、君なしに生活することのできない孤寂を感じた。
室生犀星に与ふ
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
と云うのは、多くの場合に於て、
英雄
(
ヒーロー
)
とはその時代に極めて大切な人という事で、名前だけは偉そうだけれども、本来は甚だ実際的なものである。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれども、四五年後の今日に至って見ると、もう軍神広瀬中佐の名を口にするものも
殆
(
ほと
)
んどなくなってしまった。
英雄
(
ヒーロー
)
の
流行
(
はやり
)
廃
(
すたり
)
はこれ程急劇なものである。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
けれども、四五年後の
今日
(
こんにち
)
に至つて見ると、もう軍神広瀬中佐の名を
口
(
くち
)
にするものも殆んどなくなつて仕舞つた。
英雄
(
ヒーロー
)
の
流行
(
はやり
)
廃
(
すたり
)
はこれ程急劇なものである。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
が、もし茲に野心があり覇気のある快男子があるとすれば、一時的の
剣
(
けん
)
の力よりも、永久的の筆の力で、
英雄
(
ヒーロー
)
になつた方が
長持
(
ながもち
)
がする。新聞は其方面の代表的事業である。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
英
常用漢字
小4
部首:⾋
8画
雄
常用漢字
中学
部首:⾫
12画
“英雄”で始まる語句
英雄的
英雄主義
英雄交響曲
英雄伝
英雄像
英雄曲
英雄經
英雄譚
英雄之書
英雄崇拝