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苛責
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さい
ふりがな文庫
“
苛責
(
さい
)” の例文
全く私一人の責任であるかのような心苦しさに
苛責
(
さい
)
なまれて、両手を顔に当てて、全身に冷汗を流したのであった。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
気絶する程に痛い足を十
基米
(
キロメートル
)
も引摺り引摺り、又もあの鉄と火の
八
(
や
)
ツ
裂
(
ざき
)
地獄の中へ追返されるのかと思うと、自分自身が
截
(
き
)
り
苛責
(
さい
)
なまれるような思いを
肋骨
(
あばら
)
の
空隙
(
くうげき
)
に感じた。
戦場
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
どこどこまでも
温柔
(
おとな
)
しい、日本婦人式に謹しみの深い天使のような殿宮夫人を、二重にも三重にも苦しめ
苛責
(
さい
)
なむのを、一つの秘密の楽しみにしてお出でになったのでしょう……イイエ。
少女地獄
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
……と思う間もなくどこの何者とも知れない女性の叫びに
苛責
(
さい
)
なまれ初めた絶体絶命の
活
(
いき
)
地獄……この世の事とも思われぬほど深刻な悲恋を、救うことも、逃げる事も出来ない
永劫
(
えいごう
)
の苛責……。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
苛
常用漢字
中学
部首:⾋
8画
責
常用漢字
小5
部首:⾙
11画
“苛”で始まる語句
苛
苛立
苛々
苛酷
苛烈
苛辣
苛斂誅求
苛苛
苛税
苛政