艶語えんご)” の例文
人目もはばからずに喃々喋々なんなんちょうちょうと、はなはだよろしくない艶語えんごにうつつをぬかしている姿が目にはいりましたので、認めるや同時です。
鳴咽おえつする柿丘の声と、みだらがましい愛撫あいぶの言葉をもってなぐさめはじめた雪子夫人の艶語えんごとをまま、あとに残して、僕はその場をソッと滑るように逃げだすと、跣足はだしで往来へ飛びだしたのだった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
浅草艶語えんご
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
外はもうやがて丑満うしみつにも近い刻限だというのに、一歩大門をなかへはいると、さすがは東国第一の妖化ようか咲き競う色町だけがものはあって、艶語えんご、弦歌、ゆらめくあかり、脂粉の香に織り交ざりながら