舁夫かごかき)” の例文
斯様かような始末ですからお竹は翌朝よくあさ立つことが出来ません、既に頼んで置いた舁夫かごかきも何も断って、荷物も他所わきへ隠してしまいました。主人の五平は
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と泣きながら漸々よう/\に小三郎に聞き/\扇町へ参りますると、表は一寸ちょっと生垣になって居る狭いうちだが、小綺麗な家作で、舁夫かごかきの安吉が働きにまいって居り、留守居や何かして居りまする。
二百両でなくとも五十両にでもなれば、幇間をめる気でげすから釜の有るたんびに買って来ますが、碌なものは有りませんで、考えれば可笑しいなんと、舁夫かごかき取捕とッつかまってね、あの時は
此の石は矢切の渡口わたしぐちに居りましたおしのと恭太郎が、御名号ごめいごうを書いては積み上げたのが、山のようになって居りまする間へかくれてるのは、恭太郎に舁夫かごかきの安吉、重三郎、正孝などで
馬子や舁夫かごかきを雇いましても宿屋の方で値切って、なるたけやすくいたさせるのが宿屋の亭主の当然あたりまえでへえ見下げたと思召おぼしめしては恐入ります、只今御勘定を致します、へい/\どうぞ御免なすって
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)