トップ
>
臺詞
>
せりふ
ふりがな文庫
“
臺詞
(
せりふ
)” の例文
新字:
台詞
朝早く清月に行つてみのるが一人で
臺詞
(
せりふ
)
をやつてる時などに、濡れた外套を着た酒井が
頸元
(
えりもと
)
の寒そうな風をして入つて來る事もあつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
疲れ? へツ、そんな氣取つた
臺詞
(
せりふ
)
は、あつしの書き拔きにはありませんよ、去年の
流行感冒
(
はやりかぜ
)
にやられた時、
葛根湯
(
かつこんたう
)
を一升五合ばかり飮んで、布團を
銭形平次捕物控:278 苫三七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「……お光は
俺
(
おら
)
が世話してるちうことは、知らんもんあれへん。言はゞ女房も同じこと。……」と言つた旦那の今の言葉によく似た
臺詞
(
せりふ
)
が、何やらの芝居にあつたやうにお光は考へ込んだ末
兵隊の宿
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
臺詞
(
せりふ
)
はかうだ——八五郎さんとは夫婦約束をした覺えはないから、これから逢つても口もきかないやうに——とな
銭形平次捕物控:122 お由良の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
脂肪質
(
しばうしつ
)
で眼が細くて、一應は美しいと言はれる方でせうが、身のこなしが芝居染みて、何時でも舞臺に立つてゐるやうに、
大袈裟
(
おほげさ
)
な表情と、ネバネバした
臺詞
(
せりふ
)
を持つた
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「何を言やがる、『春ともなれば』も
氣障
(
きざ
)
だが、『人間の雌』は聽き捨てにならねえ
臺詞
(
せりふ
)
だ」
銭形平次捕物控:251 槍と焔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
唐棧
(
たうざん
)
を狹く着て、水髮の
刷毛
(
はけ
)
先を左に曲げた、人並の風俗はして居りますが、長い鼻、
團栗眼
(
どんぐりまなこ
)
、間伸びのした
臺詞
(
せりふ
)
、何となく
犢鼻褌
(
ふんどし
)
が嫌ひといつた人柄に見えるから不思議です。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「馬鹿だなア、松が取れたばかりぢやないか。そんなのは年の
暮
(
くれ
)
に出て來る
臺詞
(
せりふ
)
だよ」
銭形平次捕物控:230 艶妻伝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お靜はもう一度同じ
臺詞
(
せりふ
)
を繰り返して、立ち去りもならず、そのまゝ
居竦
(
ゐすく
)
むのです。
銭形平次捕物控:318 敵の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何んとかいふ歌舞伎役者の
臺詞
(
せりふ
)
廻しを眞似して居るのかもわかりません。
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
多分私の頭位は蹴飛ばしたことでせう、ハツとして飛起きると——騷ぐな、金を出せ——とたつたこれだけでございます。言葉は少し作り聲で、丁度芝居の惡方の
臺詞
(
せりふ
)
廻しのやうでございました
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分、
臺詞
(
せりふ
)
はそれつきりかえ、
癪
(
しやく
)
にさはるぢやないか」
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何が氣に入らないか——は變な
臺詞
(
せりふ
)
だね」
銭形平次捕物控:266 処女神聖
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
臺
部首:⾄
14画
詞
常用漢字
小6
部首:⾔
12画
“臺”で始まる語句
臺
臺所
臺灣
臺地
臺處
臺上
臺町
臺座
臺倉
臺紙