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至嘱
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ししょく
ふりがな文庫
“
至嘱
(
ししょく
)” の例文
この着想前古に無きものなれば、その画面絶後の輪郭を要すること是非無かるべきなり。読者、
一染
(
いっせん
)
の好憎に執し給うこと勿れ。
至嘱
(
ししょく
)
。著者謹言
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「すなわち、あなた様という者がおる——ということに
至嘱
(
ししょく
)
していたか、あなた様は、お考えになったことがあるか」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼らを仇と狙いて、御身の一生を誤ること
勿
(
なか
)
れ。
至嘱
(
ししょく
)
至嘱。余の命数尽きたりといえども、静かに天命を待たずして自殺するは、御身に対する我が微衷なり。
仇討禁止令
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
そして、かく言わんとする所以のものは、独り、良心ある作家に、
至嘱
(
ししょく
)
するからでした。
街を行くまゝに感ず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
而して本校の学生諸君にして、学に理学に従わんと欲するものは、宜しく
益〻
(
ますます
)
その志想を堅くし、今日の風潮以外に立ち、異日の好菓を収むべし。これ余が諸君に
至嘱
(
ししょく
)
する所なり(大喝采)。
祝東京専門学校之開校
(新字新仮名)
/
小野梓
(著)
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たいして才能もないこの身に対して、
劉皇叔
(
りゅうこうしゅく
)
には、三
顧
(
こ
)
の礼をつくし、かつ、過分な
至嘱
(
ししょく
)
をもって、自分を聘せられた。性来の
懦夫
(
だふ
)
も起たざるを得ぬではないか。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは彼が、親の散所ノ太夫義辰にも増して、多年、
至嘱
(
ししょく
)
しているものだった。
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
至
常用漢字
小6
部首:⾄
6画
嘱
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
“至”で始まる語句
至
至極
至当
至尊
至誠
至難
至當
至宝
至急
至情