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臙脂色
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えんじいろ
ふりがな文庫
“
臙脂色
(
えんじいろ
)” の例文
東京の方を見ると、
臙脂色
(
えんじいろ
)
の
空
(
そら
)
に煙が
幾条
(
いくすじ
)
も真直に上って居る。一番南のが、一昨日火薬が
爆発
(
ばくはつ
)
して二十余名を
殺傷
(
さっしょう
)
した目黒の火薬庫の煙だ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
濃紅色の花を群生させるが、少しはなれた所から見ると
臙脂色
(
えんじいろ
)
の団塊の周囲に紫色の雰囲気のようなものが揺曳しかげろうているように見える。
雑記帳より(Ⅱ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
病人の着せられている
臙脂色
(
えんじいろ
)
に白い粗い市松模様を置いた、クレプ・ド・シンの
嵩高
(
かさだか
)
な
羽根布団
(
はねぶとん
)
が思いきり派手なのと、露台への出口が一間の引き違いの硝子戸になっていて
細雪:03 下巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
いつか見たショーウィンドウの高い方のショールや、あの子の好きな
臙脂色
(
えんじいろ
)
の
半襟
(
はんえり
)
や、ヘヤピンや、それから帯だって、着物だって、倹約をすれば一通りは買い揃えることが出来るのだ。
木馬は廻る
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
臙脂色
(
えんじいろ
)
は誰にかたらむ血のゆらぎ春のおもひのさかりの
命
(
いのち
)
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
立慶河岸
(
りっけいがし
)
の水に影を
映
(
うつ
)
していっせいに
臙脂色
(
えんじいろ
)
の灯が入る。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“臙脂色(えんじ色)”の解説
えんじ色(えんじいろ、臙脂色)とは、濃い紅色のことである。
日本工業規格においては、JIS慣用色名の1つに「えんじ」として下のように色が定義されている。
(出典:Wikipedia)
臙
漢検1級
部首:⾁
20画
脂
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“臙脂”で始まる語句
臙脂
臙脂屋
臙脂皿
臙脂紫
臙脂怨
臙脂組
臙脂絵
臙脂菜
臙脂虫
臙脂白粉気