“えんじいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
臙脂色85.7%
臙膩色14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
病人の着せられている臙脂色えんじいろに白い粗い市松模様を置いた、クレプ・ド・シンの嵩高かさだか羽根布団はねぶとんが思いきり派手なのと、露台への出口が一間の引き違いの硝子戸になっていて
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
いつか見たショーウィンドウの高い方のショールや、あの子の好きな臙脂色えんじいろ半襟はんえりや、ヘヤピンや、それから帯だって、着物だって、倹約をすれば一通りは買い揃えることが出来るのだ。
木馬は廻る (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
豫備の客間と寢室は古風な桃花心木マホガニイ臙膩色えんじいろの家具類で、すつかりその目的にかなつた。廊下には粗織布キヤンヷスを、階段には敷物を敷いた。