トップ
>
腰繩
>
こしなわ
ふりがな文庫
“
腰繩
(
こしなわ
)” の例文
新字:
腰縄
その身内のものが手錠、
腰繩
(
こしなわ
)
の姿で、裁判所の庭を通り過ぎようとした時、
冠
(
かぶ
)
っていた
編笠
(
あみがさ
)
のかげから黙って彼に
挨拶
(
あいさつ
)
した時のことを思出すことが出来る。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この一行の中には、浪士らのために人質に取られて、
腰繩
(
こしなわ
)
で連れられて来た一人の飯田の商人もあった。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
遠い島にでも流された人のように自分の境涯をよく
譬
(
たと
)
えて見た岸本は、自分で自分の手錠を解き
腰繩
(
こしなわ
)
を解く思いをして、
侘
(
わび
)
しい自責の生活から離れようとしていた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
もっとも、福島からは四人の
足軽
(
あしがる
)
が付き添って来たが、二十二人ともに残らず
腰繩
(
こしなわ
)
手錠であった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼は庭のすみの
梨
(
なし
)
の木のかげに隠れて、
腰繩
(
こしなわ
)
手錠をかけられた不幸な村民を見ていたことがあるが、貧窮な
黒鍬
(
くろくわ
)
や
小前
(
こまえ
)
のものを思う彼の心はすでにそのころから養われた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
その
科
(
とが
)
によって
腰繩
(
こしなわ
)
手錠で宿役人の中へ預けられることになった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
腰
常用漢字
中学
部首:⾁
13画
繩
部首:⽷
19画
“腰”で始まる語句
腰
腰掛
腰衣
腰巾着
腰元
腰障子
腰骨
腰巻
腰蓑
腰間