脇備わきぞな)” の例文
よろこんだのは啓之助、お米を阿波へ連れこむには、本船卍丸より脇備わきぞなえで行く番船の方が何かにつけて好都合。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
南の中核に玄徳、脇備わきぞなえとして趙雲ちょううんの一隊が旗をひるがえしていた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陣の中央はこれ天象てんしょうの太陽、すなわち、武田伊那丸の大将座、陰陽いんよう脇備わきぞなえ、畳備たたみぞなえ、旗本はたもと随臣ずいしんたちたての如くまんまんとこれをかこみ、伝令でんれい旗持はたもちはその左右に、槍組やりぐみ白刃組はくじんぐみ、弓組をせんとうに
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)