ちから)” の例文
日本は刺繍ししゅうに、漆器に、陶器にあれほど優れた模様を有っていた国である。それも五十年とさかのぼれば沢山である。だがこの間に日本人は模様へのちからを速かに失ってしまった。
地方の民芸 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
ヨブは幾千年前アラビヤの曠野にこの星を仰ぎ見て、神のちからと愛とをおもったのである。我ら今日この星を仰ぎ見て同じく神を懐い、古人と心相通ずるの感を抱かざるを得ない。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)