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胸奥
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きょうおう
ふりがな文庫
“
胸奥
(
きょうおう
)” の例文
長い日もようやく暮れ、若葉の木蔭に、
篝
(
かがり
)
の火色が揺れ始めていた。——勝家の
胸奥
(
きょうおう
)
を
象徴
(
しょうちょう
)
するもののように。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
何となれば、こちらの世界では交通は物の
数
(
かず
)
でなく、離れていても、立派に相互の
胸奥
(
きょうおう
)
を
伝
(
つた
)
えることができるからである。強いてこの法則を破ることは、
徒
(
いたず
)
らに不幸の種子であり、進歩の敵である。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
自分の
胸奥
(
きょうおう
)
を鏡にかけたように云いあてられて、曹操はひどく
惧
(
おそ
)
れた。かつ不機嫌甚だしく
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼にすれば、高氏のそんな激語の
迸
(
ほとばし
)
りなど、理解できるわけがない。問注の場のいきさつは見ていず、また、高氏の
胸奥
(
きょうおう
)
にある、もひとつの秘を、打明けられてもいなかった。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして甚七が習得して来たものよりは、遥か、大きなものを、
胸奥
(
きょうおう
)
へ収蔵した。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
と、かたく
胸奥
(
きょうおう
)
に秘めていたものの如くである。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“胸奥”の意味
《名詞》
胸の奥。心中。
(出典:Wiktionary)
胸
常用漢字
小6
部首:⾁
10画
奥
常用漢字
中学
部首:⼤
12画
“胸”で始まる語句
胸
胸倉
胸襟
胸算用
胸毛
胸板
胸騒
胸高
胸乳
胸算