“胸奥”の読み方と例文
読み方割合
きょうおう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
長い日もようやく暮れ、若葉の木蔭に、かがりの火色が揺れ始めていた。——勝家の胸奥きょうおう象徴しょうちょうするもののように。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何となれば、こちらの世界では交通は物のかずでなく、離れていても、立派に相互の胸奥きょうおうつたえることができるからである。強いてこの法則を破ることは、いたずらに不幸の種子であり、進歩の敵である。
自分の胸奥きょうおうを鏡にかけたように云いあてられて、曹操はひどくおそれた。かつ不機嫌甚だしく
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)