背表紙せびょうし)” の例文
うちへ帰ると、小六は火鉢ひばちの前に胡坐あぐらいて、背表紙せびょうしり返るのも構わずに、手に持った本を上からかざして読んでいた。鉄瓶てつびんわきおろしたなり、湯は生温なまぬるくめてしまった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)