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肯
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あへ
ふりがな文庫
“
肯
(
あへ
)” の例文
偶
(
たま/\
)
榛軒が事あつて父の未だ起たざるに出で去ることがあると、蘭軒は甘んじて塵埃中に坐して、
肯
(
あへ
)
て三子柏軒をして兄に代らしめなかつた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
〔譯〕英氣は是れ天地
精英
(
せいえい
)
の氣なり。聖人は之を内に
薀
(
をさ
)
めて、
肯
(
あへ
)
て
諸
(
これ
)
を外に
露
(
あら
)
はさず。賢者は則ち時時之を
露
(
あら
)
はす。
自餘
(
じよ
)
豪傑の士は、全然之を
露
(
あら
)
はす。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
米国は
迺
(
すなは
)
ち
業
(
げふ
)
の国なり。始めより
肯
(
あへ
)
て国際間の武威を
弄
(
ろう
)
せず。而して各国之を
畏
(
おそ
)
る。何が故に畏るゝ、曰く、国民の元気充溢し、百般の業の上に其真勇を
睹
(
み
)
ればなり。
想断々(2)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
わが目の中にも、わが心の底にも、たゞアヌンチヤタあるのみなりき。觀客は劇場を出でたり。されど皆未だ
肯
(
あへ
)
て散ぜず。こは樂屋の口に𢌞りゆきて、歌女が車に上るを見んとするなるべし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そして院主をして
肯
(
あへ
)
て財を投じて此
稀有
(
けう
)
の
功徳
(
くどく
)
を成さしめたのは、實に師岡氏未亡人石が
悃誠
(
こんせい
)
の致す所である。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
肯
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
“肯”を含む語句
首肯
肯分
肯定
肯入
肯綮
北爾肯州
受肯
弁肯
御肯入
御首肯
肯定者
肯諾
肯首
首肯点頭