羊脂ようし)” の例文
……鳶尾根末かびねまつ亜鉛華あえんか麝香草じゃこうそう羊脂ようし魚膠ぎょこう雷丸油らいがんゆ疱瘡ほうそうで死んだ嬰児みずこ脳漿のうしょう、それを練り合わせた塗抹剤……お着けすることに致しましょう
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
びろうどの黒い丸襟まるえりの服を着、羊脂ようしたまのかがやく帯には細身な短剣をいているのみでなく、金鶏きんけいの羽ネで飾られた貴人のかんむりといい珍珠ちんしゅくつ、どう見ても、王侯のにおいがする。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)