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罅隙
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かげき
ふりがな文庫
“
罅隙
(
かげき
)” の例文
午
(
ひる
)
近く、船は
珊瑚礁
(
さんごしょう
)
の
罅隙
(
かげき
)
の水道を通って湾に入った。S島だ。黒き小ナポレオンのいるというエルバ島である。
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
その頂は天を摩し、所々僅に一石塊を
容
(
い
)
るべき
罅隙
(
かげき
)
を存じて、
蘆薈
(
ろくわい
)
若くは
紫羅欄
(
あらせいとう
)
これに生じたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「兄に歸れ、兄に歸れ」と、もう、さう決心したかの如く心で叫ぶと、おも荷をおろした樣に身が輕くなつた氣がする代り、自分と女なる物との間に、非常に大きな
罅隙
(
かげき
)
が出來た。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
加ふるに絶崖の
罅隙
(
かげき
)
を
穿
(
うが
)
ちて
鞺々
(
だう/\
)
深潭に落下する一小瀑あり。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
四 根底の
罅隙
(
かげき
)
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
彼邊の壁に
罅隙
(
かげき
)
ありて、一の大なる物を安んず。手もて摸すれば銅の
鉢
(
はち
)
なり。その内には金銀貨を盛りて溢れんと欲す。われは此異境の異の愈〻益〻甚しきを覺えたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
(相待上新しき地層の石にして、石灰分ある温泉の鹽類の凝りて生ずる所なり。)
無花果樹
(
いちじゆく
)
はその
匝
(
めぐり
)
に枝さしかはし、野生の葡萄は柱頭迄
攀
(
よ
)
ぢ上り、石質の
罅隙
(
かげき
)
を生じたる處には
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
罅
漢検1級
部首:⽸
17画
隙
常用漢字
中学
部首:⾩
13画
“罅”で始まる語句
罅
罅裂
罅穴
罅割
罅痕
罅壊
罅欠
罅破
罅這
罅間