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縁辺
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えんぺん
ふりがな文庫
“
縁辺
(
えんぺん
)” の例文
新吉自身の家柄との
権衡
(
けんこう
)
から言えば、あまりドッとした
縁辺
(
えんぺん
)
でもなかった。新吉の
家
(
うち
)
は、今はすっかり零落しているけれど、村では筋目正しい
家
(
いえ
)
の一ツであった。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「境論を山崎に預けたのは、山崎が涌谷さまの
縁辺
(
えんぺん
)
に当るからで、そのために山崎が窮地に立たされるだろうということは、涌谷さま自身も知っておられるのだ」
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
源斎巌
(
げんさいがん
)
が左に、
対
(
むか
)
って高く
聳
(
そばだ
)
つ天柱岩がある。このあたりから丘陵の間はやや斜面に
展
(
ひら
)
けて赤松の細い幹が
縁辺
(
えんぺん
)
に林立し、怪奇な岩層の風致に一種の繊細味を
交
(
まじ
)
えてゆく。
対松崖
(
たいしょうがい
)
はこれと
映照
(
えいしょう
)
する。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
「たしか娘の
縁辺
(
えんぺん
)
の事につきましてもいろいろ牧山さまへ御心配を願いましたそうで……」「へえー、そうですか」とこればかりは迷亭にもちと
唐突
(
とうとつ
)
過ぎたと見えてちょっと
魂消
(
たまげ
)
たような声を出す。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御自分の
縁辺
(
えんぺん
)
に当る者に三十万石を分与する、などということができるものでしょうか
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“縁辺”の意味
《名詞》
国、地域の周縁部。
物のふち。周囲。
夫婦として縁組すること。
親戚など縁故のある人。
《動詞》
縁組する。
(出典:Wiktionary)
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
辺
常用漢字
小4
部首:⾡
5画
“縁”で始まる語句
縁
縁側
縁起
縁日
縁端
縁先
縁故
縁喜
縁付
縁談