“えんぺん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縁辺57.1%
縁邊28.6%
檐辺14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「境論を山崎に預けたのは、山崎が涌谷さまの縁辺えんぺんに当るからで、そのために山崎が窮地に立たされるだろうということは、涌谷さま自身も知っておられるのだ」
とらねば成ざれど貧乏消光びんばふぐらしの浪人者のうちへは來る者あらじと思へば何處いづこへなりともよめに遣んと思ふにも似ず相應の縁邊えんぺんなければ其儘に背丈せたけのびたをかゝへてをるとさて心配な者でもありとかたる一什を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
初め鉢植にてありしを地にくだしてより俄に繁茂し、二十年の今日既に来青らいせいかく檐辺えんぺんに達して秋暑の夕よく斜陽の窓を射るを遮るに至れり。常磐木ときはぎにてその葉は黐木もちに似たり。
来青花 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)