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緩急
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かんきゅう
ふりがな文庫
“
緩急
(
かんきゅう
)” の例文
一突一退、
緩急
(
かんきゅう
)
の呼吸をはかって、やがて
関興
(
かんこう
)
の一軍が討って出るのを見たら、そのとき初めて、一斉に奮力をあげて死戦せい
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「文人読者をして新思想を抱かしめ、知らず識らず旧思想を
嫌悪
(
けんお
)
否定するに至らしむるの用意なかるべからず」とは手段の
緩急
(
かんきゅう
)
をいへるなり。
人々に答ふ
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
時の
緩急
(
かんきゅう
)
を
料
(
はか
)
らず、事の難易を問わず、理想を直ちに実行せんとするは、急進家なり、
而
(
しこう
)
して革命家なるものは、それ急進家中の最急進家にあらずして何ぞや。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
ねえドノバン! きみはぼくを
誤解
(
ごかい
)
してるんじゃないか、ぼくらは
休暇
(
きゅうか
)
を利用して近海航行を計画したときに、たがいにちかった第一条は、友愛を主として
緩急
(
かんきゅう
)
相救
(
あいすく
)
い
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
生死とは
緩急
(
かんきゅう
)
、大小、寒暑と同じく、対照の連想からして、日常
一束
(
ひとたば
)
に使用される言葉である。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
事に当りて論ず可きは大に論じて遠慮に及ばずと
雖
(
いえど
)
も、等しく議論するにも其口調に
緩急
(
かんきゅう
)
文野
(
ぶんや
)
の別あれば、其辺は格別に注意す可き所なり。口頭の談論は紙上の文章の如し。
新女大学
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
一個は
大和
(
やまと
)
ながらの床しい手裏剣! 他は
南蛮渡来
(
なんばんとらい
)
の
妖
(
あや
)
しき種ガ島——茲に
緩急
(
かんきゅう
)
、二様の飛び道具同士が、はしなくも命を的に優劣雌雄を決することに立到りましたが、勿論
旗本退屈男:02 第二話 続旗本退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
あきらかな方向を持ち得ない——また
悠々
(
ゆうゆう
)
たる
緩急
(
かんきゅう
)
を取り得ない——奇変一法の兵となった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
女の務むべき家事は沢山あるが、病人が出来た暁にはその家事の内でも
緩急
(
かんきゅう
)
を考へて先づ急な者だけをやつて置いて、急がない事は後廻しにするやうにしなくては病人の介抱などは出来るはずがない。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
“緩急”の意味
《名詞》
緩(ゆる)いことと急(きつ)いこと。動(うご)きが遅(おそ)いことと速(はや)いこと。
危険が差し迫いること。
(出典:Wiktionary)
緩
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
急
常用漢字
小3
部首:⼼
9画
“緩急”で始まる語句
緩急機