トップ
>
緒〆
>
おじめ
ふりがな文庫
“
緒〆
(
おじめ
)” の例文
六部はなにか急ぎ足だったが、もう一度軒下へもどって行って、
隙洩
(
すきも
)
る
燈火
(
あかり
)
にかざしながら、仔細に印籠の模様や
緒〆
(
おじめ
)
を調べていた。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その席へ
幇間
(
ほうかん
)
が一人やって来て言うことには、ただいま
拙
(
せつ
)
は、途中で結構なお煙草入の落ちていたのを見て参りました、
金唐革
(
きんからかわ
)
で
珊瑚珠
(
さんごじゅ
)
の
緒〆
(
おじめ
)
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
鬱金
(
うこん
)
木綿が薄よごれて、しなびた包、おちへ来て
一霜
(
ひとしも
)
くらった、
大角豆
(
ささげ
)
のようなのを嬉しそうに開けて、一粒々々、根附だ、玉だ、
緒〆
(
おじめ
)
だと、むかしから伝われば
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
真鍮のこの煙管さえ、その中に置いたら異彩を放ちそうな、がらくた沢山、
根附
(
ねつけ
)
、
緒〆
(
おじめ
)
の
類
(
たぐい
)
。古庖丁、
塵劫記
(
じんこうき
)
などを取交ぜて、石炭箱を台に、雨戸を
横
(
よこた
)
え、
赤毛布
(
あかげっと
)
を敷いて並べてある。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
緒
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
〆
2画
“緒”で始まる語句
緒
緒口
緒締
緒方
緒言
緒琴
緒合
緒方洪庵
緒方先生
緒書