継橋つぎはし)” の例文
旧字:繼橋
真間まま継橋つぎはしへも参ったことであります。矢張やはりよい景色でござりました。ここにも継橋がございますな」
真間の手古奈 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
雨雲はおちかかるばかりにくらけれど、ひさしく住みなれし里なれば迷ふべうもあらじと、夏野わけ行くに、いにしへの七六継橋つぎはしも川瀬におちたれば、げに七七駒の足音あおともせぬに
日蓮上人の御歌にも、ここに人を渡し果てんとせしほどに、我が身はもとのままの継橋つぎはしというのがございまして、人をして自ら度せずというのが、またこれ菩薩の本願なのでございます。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
葛飾かつしか真間まま継橋つぎはし夏近し二人わたれりその継橋を
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)