“終滅”の読み方と例文
読み方割合
しゅうめつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえ、気味きみわるい、つめたいかぜが、いつかかれたいしても、すべてのものの終滅しゅうめつおもさせるように、かおをなでていったけれど、工夫こうふには、づかないことでした。
一箇の人間の魂が、かくも壮絶な、かくも荘厳な——終滅しゅうめつの美を発するものかと、それへかかって行く者も、討って取らんと進み寄る者も、ひとしく、今は敵味方というけじめがない。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)