トップ
>
索莫
>
さくばく
ふりがな文庫
“
索莫
(
さくばく
)” の例文
索莫
(
さくばく
)
たるひとみで、味方の陣をながめわたし、そばにいる長崎時光、城ノ越後守、
安東高貞
(
あんどうたかさだ
)
、
安保
(
あほ
)
ノ
道勘
(
どうかん
)
、塩田陸奥守らの副将たちの顔へ
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
実に荒涼
索莫
(
さくばく
)
、わたしは遠い昔にさまよい歩いた満洲の冬を思い出して、今年の春の寒さがひとしお身にしみるように感じた。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
不幸にして自分は
城山
(
じょうざん
)
の公園に建てられた光栄ある興雲閣に対しては
索莫
(
さくばく
)
たる
嫌悪
(
けんお
)
の情以外になにものも感ずることはできないが、農工銀行をはじめ、二
松江印象記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ただそれは
蔓草
(
つるくさ
)
が木の幹に
纏
(
まと
)
い附こうとするような心であって、
房帷
(
ぼうい
)
の欲ではない。玄機は彼があったから、李の聘に応じたのである。
此
(
これ
)
がなかったから、林亭の夜は
索莫
(
さくばく
)
であったのである。
魚玄機
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
私はその日一日はなはだ
索莫
(
さくばく
)
たる気持で、いろんな先生の講義を聞いた。
惜別
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
こうして何と
索莫
(
さくばく
)
な……。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
索
常用漢字
中学
部首:⽷
10画
莫
漢検準1級
部首:⾋
10画
“索”で始まる語句
索
索寞
索然
索漠
索引
索具
索麪
索綱
索条
索溝