“索然”の読み方と例文
読み方割合
さくぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一同、酔も索然さくぜんと、興ざめ顔に白けたのはいうまでもない。遊び疲れも頃あい。それをしおに、その夜の無礼講も下火とみえた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鰹節競争かつぶしきょうそう鮭探しゃけさがしなどは結構だがこれは肝心かんじんの対象物があっての上の事で、この刺激を取り去ると索然さくぜんとして没趣味なものになってしまう。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
このおとろえた女王の巾着きんちゃく切めいた商売は、ふたたびいまいましく興味索然さくぜんたらしめることに、力をつくしたのであった。