“納戸役”の読み方と例文
読み方割合
なんどやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肩から胸まで切り下げられ、そのままおくなりなされたし、一昨々日さきおととい些細ささいとがで、お納戸役なんどやくの金吾様が命をお取られなされました
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
初めは十五のとしだったろう、火事のあるまえ、小野の家が御蔵の辻にあったころ、同じ小屋敷の中に北園勝兵衛という納戸役なんどやくがおり、そこに菊乃きくのという娘がいた。
饒舌りすぎる (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
酒やのかかりに朱富しゅふ。それと縁のある宴会の主事は宋清そうせい什器じゅうき、つまり納戸役なんどやく白勝はくしょう杜興とこうのふたりだ。いやそのほかにまだ対岸には四ヵ所の見張り茶店がある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)