糊賣のりうり)” の例文
結びて手拭かぶたへ布子ぬのこすそ端折はしをり片手かたてふるびし岡持下げ足元輕く立歸る老婆らうばは長屋の糊賣のりうりお金營業仕舞て這入來はひりく姿すがた
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うかゞはするに茲は召仕めしつかひ丁稚でつち和吉糊賣のりうりお金のもとへ至り委細ゐさいきくより大きに驚きすぐ立歸りて管伴ばんたう如此しか/″\の由はなしたりしに忠兵衞もまた驚嘆きやうたんし此事主個あるじ夫婦を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
飛出し遁行にげゆきける此聲により糊賣のりうりお金はやう/\夫と心付き其の人にてもあらざるに怒りの餘り打たるは面目めんぼくなけれど聞捨きゝすてには成ぬは今の元益の一條すぐ此事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)