しやう)” の例文
そこへこの三日間ほど、おきみは、夜もろく/\眠らされず、まるでぼろ布の如く持ち運ばれたので、今はしやうこんも全く盡き果てゝゐた。額が妙に鋭く尖り、目だけがギロリと飛び出してゐる。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
「お桐には困つたわいの、もう早やこんしやうも尽きて了うた。」
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)