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粟粒
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あはつぶ
ふりがな文庫
“
粟粒
(
あはつぶ
)” の例文
母は風邪に
罹
(
かか
)
つたせゐか、それとも又
下唇
(
したくちびる
)
に出来た
粟粒
(
あはつぶ
)
程の
腫物
(
はれもの
)
のせゐか、気持が悪いと申したぎり、朝の御飯も頂きません。
雛
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
天界からみたら
粟粒
(
あはつぶ
)
ほどの人間なンだが、やつぱりひとかどの理窟がついて、うぬぼれも、みえもあるしね……。人間には仙人になる方法もないンだ。
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
言はれて
雲飛
(
うんぴ
)
は
仔細
(
しさい
)
に
孔中
(
こうちゆう
)
を
見
(
み
)
ると果して小さな
堂宇
(
だうゝ
)
があつて、
粟粒
(
あはつぶ
)
ほどの大さで、
一寸
(
ちよつと
)
見
(
み
)
た
位
(
くらゐ
)
では
決
(
けつ
)
して
氣
(
き
)
が
附
(
つか
)
ぬほどのものである、又た
孔竅
(
あな
)
の
數
(
かず
)
を
計算
(
けいさん
)
するとこれ亦た九十二ある。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
粟粒
(
あはつぶ
)
よりも小さい一部分なんだ。そのわれ/\の太陽系は広い宇宙を旅してるんだ。無論宇宙の広さに比べては、それは
蝸牛
(
かたつむり
)
の歩みに等しいけれども、それでも少しづゝ、旅してゐる事は確かなんだ。
朧夜
(新字旧仮名)
/
犬養健
(著)
粟
漢検準1級
部首:⽶
12画
粒
常用漢字
中学
部首:⽶
11画
“粟粒”で始まる語句
粟粒性
粟粒疹熱
粟粒結核
粟粒大
粟粒芥顆
粟粒発疹熱