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簫
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ふえ
ふりがな文庫
“
簫
(
ふえ
)” の例文
されば之に代って昭和時代の東京市中に哀愁脉々たる夜曲を奏するもの、唯南京蕎麦売の
簫
(
ふえ
)
があるばかりとなった。
巷の声
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
勿論その尊敬は、悲壮と云うような観念から惹き起される一種の尊敬心で、例えば
頽廃
(
たいはい
)
した古廟に白髪の
伶人
(
れいじん
)
が端坐して
簫
(
ふえ
)
の秘曲を奏している、それとこれと同じような感があった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
軒に
窺
(
のぞ
)
いた紅梅の空高く、
凧
(
たこ
)
の
唸
(
うな
)
りが
簫
(
ふえ
)
のように
裕
(
ゆたか
)
に聞えていた。
曲亭馬琴
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
澄
(
す
)
みてかなしき
簫
(
ふえ
)
となる
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
きたりて
玉
(
たま
)
の
簫
(
ふえ
)
を吹き
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
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(
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)
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(
おきな
)
の
簫
(
ふえ
)
に同じく食うては寝てのみ暮らすこの二、三年冬の寒からず夏の暑からぬ日が何よりも嬉しい。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
きたりて
玉
(
たま
)
の
簫
(
ふえ
)
を吹き
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“簫”の解説
簫(「しょう」、または簫の笛、「しょうのふえ」)は、東アジアの気鳴楽器である。竹管を使った縦吹き・ノンリードのフルートであり、単管のものとパンパイプ型の二種があり、八音ではいずれも「竹」に属する。
(出典:Wikipedia)
簫
漢検1級
部首:⽵
19画
“簫”を含む語句
洞簫
玉簫
簫索