竹笊たけざる)” の例文
そこで、考えて、神田の亀井町には竹笊たけざるを拵える家が並んでおりますから、其所そこへ行って唐人笊とうじんざるを幾十個か買い込みました。
それで今一種のタマリという方法があって、味噌桶の中へ細長い竹笊たけざるをさし入れておき、仏事の日などにはその筒形の中に溜ったものを汲み出して使ったのである。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その代にさいころを出し「これを覚えなくつちやあいけねえ」といひ、しやがみて善太の持ち居る手遊の竹笊たけざるに入れて伏せ「勝負」と声をかけ「二六の長よ」といひて笊を取る。
その他編笠あみがさの類や、竹笊たけざるほうきなどにも、大変面白い形のものを見かけます。子供のもてあそぶ太鼓にも珍らしい出来のがあり、また女の児が遊ぶ手毬てまりにも美しいものを見かけます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
浅ましくも竹笊たけざるへ、みにくきのこのように入れたのが、ざっと二十もあるでしょう。
淺ましくも竹笊たけざるへ、みにくきのこのやうに入れたのが、ざつと二十もあるでせう。