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立罩
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たてこ
ふりがな文庫
“
立罩
(
たてこ
)” の例文
公爵と師父ブラウンとが再び最前の細長い鏡の間に戻った頃には、水辺や岸の柳に早や黄昏の色が
立罩
(
たてこ
)
めていた。
サレーダイン公爵の罪業
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
町の中には
険呑
(
けんのん
)
な空気が
立罩
(
たてこ
)
めて、ややもすれば
嫉刀
(
ねたば
)
が走るのに、こうして、朧月夜に、鴨川の水の音を聞いて、
勾配
(
こうばい
)
の
寛
(
ゆる
)
やかな三条の大橋を前に、花に匂う華頂山、霞に迷う
如意
(
にょい
)
ヶ岳
(
たけ
)
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
濃き闇は此処をも
立罩
(
たてこ
)
め候ふが、女の点ずる瓦斯の
灯
(
ひ
)
に、秘密の雲破れて、余の目の前には忽如として破れたる長椅子、古びし
寝台
(
ねだい
)
、曇りし姿見、水
溜
(
たま
)
れる
手洗鉢
(
てあらひばち
)
なぞ、
種々
(
さま/″\
)
の家具雑然たる一室の様
夜あるき
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
罩
漢検1級
部首:⽹
13画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞