“窓越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まどご66.7%
まどごし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
物の二十年もせったなりのこのおばあさんは、二人ふたりのむすこが耕すささやかな畑地はたちのほかに、窓越まどごしに見るものはありませなんだが、おばあさんの窓のガラスは
入口はしまつたまゝで、暗闇くらやみ窓越まどごしに入つてるのみであつた。しかし、まだ遲くはなつてゐない。彼が七時か八時になつて私を呼びに寄越よこすことは珍らしくはなかつた。そしてまだ六時なのだ。
自分の部屋の近所ではヒッソリと静かで、時々下の方で重い草履ぞうりの音が、パタリパタリとむそうにきこえ、窓越まどごしの裏の田甫たんぼからはかわずの鳴く声が聞えてくるばかりなので、つい、うとうととすると
一つ枕 (新字新仮名) / 柳川春葉(著)